家づくりのこと
【Part.2】じわじわと拡大する中古住宅市場。なぜ、伸びているの?
2020/01/25
買取再販される中古住宅、買うなら何を気をつけるべき?
この中古住宅市場が拡大している中、消費者として何を気を付けてみていくべきなのか?
例えば、ネット上などでも「リフォーム済、リノベーション実施済」などが書かれたキレイ目な中古住宅の再販物件がありますよね。
ただし、そのリフォーム・リノベーションがどれほどのレベルで実施されているかは、各事業者によりけりであったり、中古住宅によってバラバラだったりします。
このリフォーム・リノベーションの改修レベルには、見た目がよくなっている以上に、住宅性能を一定のレベルまで上げた等の基準がないということです。
ゆえに、リノベーション住宅として再販されている中古住宅の中には、必ずしも住宅性能を引き上げているとは限らず、表向きの見た目だけを改修して見栄えを良くしているものがあります。
また、その逆で、リフォーム住宅として再販されている中古住宅の中に、きちんと性能を引き上げる様な改修をしている場合もあるわけです。
特に、住宅のメンテナンスで大事な構造に関係する部分や、ライフラインなど給排水の設備などは、見た目では分からないので、販売業者へきちんと確認をしていくことが大事なことだと言えます。
中古住宅の再販に関しては、売主が業者であれば、住み始めてから想定外の不具合や瑕疵が生じる場合の、一定期間の保証などもあることが多いので、そのリスクヘッジも同時に確認した方が良いと思います。
資金計画ありきで進めよう
新築を建てるよりも、1-3割程安いリフォーム・リノベーション住宅なので、資金面で少しルーズになりがちです。
一般の新築取得者よりも割安で買えている分、少し気持ちに余裕が出てしまうのではないでしょうか。
そんな方のために、中古住宅を購入するときのお金の流れで注意すべき内容を書いてみようと思います。
まずは、中古住宅の購入費用と、そのリフォーム・リノベーション費用のこと。
この段取りが意外と、難しい・・というか、スピードを求められることが多くあります。
中古住宅を買う方の中で、リフォーム・リノベーションをされる割合は多く、またその金額も数百万円なんてのはザラです。
・・となると、リフォーム・リノベーション費用も含めた住宅ローンを希望される方が多くいます。
中古住宅の売買契約を済ませる(住宅ローンも同時に)ために、そのリフォームの見積もりをいち早く決めていかねばなりません。
リフォーム・リノベーションのプランや見積りが決まらないと、住宅ローンの融資金額が決まらず、さらには不動産の売買契約をすすめることができません。
そして、その不動産売買契約は、「早く進めたい」という売主さんや不動産会社さんの意向が入ることで、急かされることがほとんどです。(当然のことながら、人気物件であればあるほど・・)
急かされることで、リフォーム・リノベーションのプランや見積もりでしっかり確認しつつ進めることができないと「融資金額が足らなかった!」「こっちのプランにすれば良かった・・」なんてことになります。
その為にも「良い物件が出たら、即動ける」ように、探す前に、ざっくりと「どんなプランにしようかな?」や「これぐらいの予算にしようね!」など、家族の中で「事前」に「条件の整理」をしておくことだすごく大事なことだと言えます。
皆さんの中古住宅のリフォーム・リノベーションライフが、後悔の無いように上手くいくように祈っております。
デザイン工務店 ウェブマガジン編集部
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