コラム|暮らしのデザイン

旧小学校が生まれ変わった学び舎施設「なごのキャンパス」

2019/12/10



少子化問題がだんだんと私たちの日常にも見え始めてきていますね。

その影響もあって、小・中学校に通う子供の数の減少によって廃校になる学校も多くあります。

そして、その学校は数百人の子どもたちを受け入れる学びの施設なので、もちろんのこと、その使わなくなった大きく広い学校施設を活かそうと色々なところで試行錯誤されています。


そんな中、廃校となった旧那古野小学校が、コワーキングスペースやオフィスなどを含めた新しい学び舎として生まれ変わりました。

名古屋駅から徒歩で10分もかからないこの立地を活かし、交流溢れる場所へと生まれ変わった「なごのキャンパス」という未来的な学び舎を紹介したいと思います。





「なごのキャンパス」は、2019年10月28日にインキュベーション施設として誕生しました。

新しく生まれ変わった学び舎は、次の100年を育てる学校として、「ひらく、まぜる、うまれる」をコンセプトとしています。

100年を超える学び舎「那古野小学校」から歴史を引継ぎ、さらに次の100年を担うひと・もの・ことが育っていく・・そんな未来を目指しているそうです。


東西にあるキャンパス入口は、改修によって近代的な黒で締まった印象はあるものの、その他施設外観はほぼ手をくわえていないそう。

グラウンドのある東側ではイチョウの木が施設に添うように並んでおり、旧小学校の面影ある空間で包まれているような印象を受けます。






広くゆったりとしたエントランスでは、キャンパス内のマップやオフィス活用している企業の紹介などの動画が流れています。

一度キャンパスに入ってしまうと、ここが元々小学校だった?と疑ってしまうほど、リノベーションによってガラッと空間が変わっていることに驚きます。







こちらは、コワーキングスペース。

ワークスタイルや気分で自由に席を選べるフリーアドレスゾーンでもあり、小規模なセミナー・講座イベントなどでも活用できるそうです。

オープンキッチンもあり、フリードリンクを飲みながらでも作業ができる空間で、すごく居心地の良い場所になっていますね。











旧小学校の元々給食室だった場所には、飲食店がはいり、一般の方にも開放された街の憩いの場にもなっているようです。

お店の名前は、yoake。

おはぎと和菓子の専門店OHAGI3を運営する会社ホリデイズが手掛けています。

世界中の美味しい食べ物を繋ぎ合わせるをコンセプトに、朝はトースト、昼はどんぶり、夜はおつまみなどのメニューの他、特製スパイスカレー、特製ホットドッグなども注目です。







元々が小学校ということもあり、大空間の体育館もあります。

ここでは、様々なスポーツ用途で楽しめる他、展示会やセミナー、講演など規模の大きいものもここで開催が可能になります。

その他、元々音楽室だった教室を区切って、ミーティングルームをつくっているので、身近な集まりでも使えそうです。











小学校の歴史を紡ぎながらつくられたキャンパスには、小学校らしさが残る家具がインテリアの一部になっていたり、昔から今に至るまでの歴史の写真、また那古野周辺の魅力的なものをまとめたマップなど、古今に通じたリノベーションがなされています。




そして、夜にはこんな風景が・・。

学び舎として長い歴史のあるなごのキャンパスと、名古屋駅周辺にそびえ立つ近代的な高層ビルとのロケーションに、これからの街のあるべき姿や未来の可能性を感じざるを得ません。

これからのなごのキャンパスの在りかたは、これからの日本の目指すべき未来の指標となるのでは、とも感じます。


一般の方にも利用可能なこのなごのキャンパス、ぜひ、機会があれば利用して、この新しい取り組みを肌で感じて欲しいと思います。



なごのキャンパス
所在:名古屋市西区那古野2-14-1
URL:https://nagono-campus.jp/

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