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ヒンメリ知ってますか?|ヒンメリデザイナー仲宗根さんに聞きました

2019/05/01



仲宗根知子 / NAKASONE SATOKO


1978年愛知県生まれ。

自然に囲まれて育ち、幼少期から自然物に心惹かれ葉や木の実を収集することを楽しみに過ごす。

自然物を使用し造形制作をしていたが、ヒンメリと出会い瞬時にその造形美に魅了され独学で制作開始。と同時に、ヒンメリの材料となるライ麦を自身の畑で無肥料無農薬で育て収穫し表現制作に。

現在、ライ麦の無限に広がる可能性を探求しつつ、ヒンメリの魅力や手仕事の素晴らしさをたくさんの方に伝えるべくワークショップ・市民講座・展示など精力的に行いながら店舗装飾・イベント装飾など活動は多岐に渡る。

[造景集団 某(なにがし)の一員として、巨大竹ヒンメリの監修・デザイン・制作も担当するなど活躍の場を拡げている]






今回話を伺ったのはヒンメリデザイナーの仲宗根 知子さん。

住宅のインテリアとしてだけでなく、音楽フェスティバルなどのイベント装飾や、お店のインテリア装飾を手掛けるなど、幅広く活躍されています。


おしゃれなインテリアとして、今じわじわと人気を博しているヒンメリ。

そんな気になるヒンメリのこと、ヒンメリデザイナーに聞いてみました。




ヒンメリの魅力とは?

仲宗根さん

「自然物を使った造形制作をしていた中で、出会ったヒンメリ。

すぐさま、その幾何学的な造形美に魅了され取りつかれましたね。

ただヒンメリを深く知っていくと、造形美だけではない魅力もあって。

そもそもフィンランドの農家さんたちの豊作の願いや自然への感謝の想いからヒンメリを飾る習慣が成り立っています。」







 仲宗根さん 

「北欧の方では精霊崇拝という文化があります。

これは、植物などの自然物に精霊が宿っているという考え方で、ヒンメリの材料となるライ麦の藁に精霊が宿ることで、飾ったところに幸せが宿るという言い伝えがあります。

また、飾ったヒンメリが揺らぐことで、人々に幸せを降り注ぐという縁起の良いものでもあります。

そんな自然物が織りなす不思議な力に、グッときて魅了され続けていますね。」





ヒンメリはつくれることも魅力

 仲宗根さん 

「現在、ヒンメリづくりのワークショップを開催しています。

(※開催情報は、インスタグラムをチェック)

ヒンメリは自然物ゆえ、つくっているときは瞑想しているかのような空間で、無心になれることもひとつの魅力。」






「それに、希望があればライ麦の種も差し上げています。

ヒンメリを好きになると、ライ麦を育ててみたいという方も多くいらっしゃるので、自然物を育てる喜びもぜひ感じてもらえたら嬉しいですね。」






日本ならではのヒンメリ文化が存在する

 仲宗根さん 

「北欧生まれの美しいヒンメリですが、日本でも新しいものが重なり色々なものに派生して使われるようになっています。

日本での組子に近い感覚だと思いますが、ヒンメリならではの造形美からライティングによる「影」を楽しんだりと、デザインそのものの活かし方は無限大ですね。

祝いごとでの相性も良いので、先日は結婚式でヒンメリを使ったデザイン装飾をさせて頂きました」







最近は、ヒンメリにタッセルをつけて飾る方も多く、特に女性に人気ですね。

男性と女性で、ヒンメリの捉え方が違うことも驚かされます。


情報社会で忙しない世の中で、自然物の自然な動きによって時間を忘れて見入ってしまうほどのヒンメリの魅力。

そんなヒンメリに癒されてみてはいかがでしょうか。



 話を聞いた人:ヒンメリデザイナー仲宗根知子
 instagram:https://www.instagram.com/nakasonesatoko/

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