家づくりのこと

【家づくりコラム】注文住宅と分譲住宅ってなにが違うの?

2019/03/01

分かっているようで分かっていない・・そんな注文と分譲の違い。

ここの違いをあやふやにして探していると、すごく大きな失敗や後悔に繋がってしまうかも知れませんね。

家づくりをお願いする建築会社も、かけるお金も、段取りも、土地の探し方も、まったく違うこの注文住宅と分譲住宅。

そんな二つの違いを確認していきましょう。


注文住宅は、基本、自由設計。

家づくりは、ハウスメーカーや工務店、建築設計事務所などへ家づくりを依頼して、施工会社に建築してもらう流れです。

その家づくりを、自由に設計プランニング(間取りや設備、内装外装の仕様など)して、住まいづくりを進めていくことが最大の特徴であり、魅力だと言えます。


今まで賃貸で暮らしていて不満に思っていたことってありませんか?

欲しかったウォーキングクローゼット、料理のしやすい広くて深いキッチン、開放感のあるリビング、着替えやすいサニタリー空間・・など、こんなだったら過ごしやすいのにー!って思うぶぶんはたくさんありますね。


そんな不満を改善できるのが、自由設計の醍醐味と言えます。

生活動線を考えた間取りの設計プランニング、キッチンやバスなどの設備選び、おしゃれな壁紙内装やドア選び、これらを自由に選ぶことができる。

考えるだけでわくわくしますね。

こうやって、注文住宅での家づくりにおいては、自由に「設計を考える」ことができる=自由に「選ぶ」ことができることであり、各家づくりの設計のプロからお客さんのニーズにあった設計提案などをしてプランが纏まっていくことで、進められていく流れになります。

(規格化された住宅の商品シリーズであったり、コンセプトハウスであったりで、設計プランニングで一部制約を受けることもありますが)


完成した家と、イメージにギャップがある?ない?

これに対して、分譲住宅はその名の通り、出来た住宅を売る(分譲)というスタイル。

事前に設計プランニングをしたり、設備や仕様を選んだり、ということが出来ない点が大きな違いです。

家づくりは「こんなリビングが良い!」「こんなキッチンで料理したい!」など、一定以上のこだわりがある方にとっては、物足りない・・というところだと思います。



自由設計が最大の魅力である注文住宅。

しかし、完成した家を買うという分譲住宅とは違い、一から図面を起こし設計プランニングをしていく注文住宅では、出来上がったあとで「あれ?少しイメージと違う・・」なんてことも起こり得ます。

家づくり初心者のお客さまと、経験豊富な設計士さんとのギャップを、上手くなくすことが大事なことだと言えます。


設計プランを話し合うときには、口頭だけで伝えるのではなく、イメージに使い写真を共有したり、実際に使われている家主さんのお宅で拝見させてもらったり、設計CADソフトでシミュレーションをしてみたり、はたまた模型を作ってみたり・・。

工務店や設計事務所によって、お客さまへの設計プランニングの提案方法は違いますね。

感覚だけで話すと行き違いも起きやすいので、家づくりをお願いする家主さんも要望を伝える時には、参考になる画像や動画などを集めて、イメージに近いものを説明するように準備することは大事なことだと言えます。




使われる設備や仕様にも目を向けておくべき?!

前述した通り注文住宅では、自由に設計プランニングができるということなので、家づくりに使われる建材や設備なども「自由」に選ぶことができます。 それに対して建売住宅の場合は、使われる設備や仕様はピンキリです。 事前にもらったパンフレットのイメージ画像と、完成見学会で見に行った実物とでは「全然違う!」だなんてこともあります。 これはあくまで私の感覚値ですが、建売住宅は使われる設備や仕様に関しては、少し賃貸住宅に似ている部分も多いと感じます。 これは、建物にかける金額が最初から決まっているものであり、営利的な事業の一つとして住宅が商品のような扱いを受けるからです。 賃貸住宅であればできるだけ安く高い家賃で貸し出しをしたいという事業性と、建売住宅であればできるだけ安く作り高く売りたいという事業性が似ているという言い方もできます。 注文住宅では、設備や仕様を選ぶことが出来ると同時に、家づくりにかける建築予算をコントロールできると言うメリットがあると思います。 例えば、家族みんなが過ごす時間の長いリビングやキッチン周りにはお金をかけますが、寝室や多目的な部屋に関してはできるだけお金をかけずコストを落として、全体の家づくりコストを下げるなんてこともできます。

事前に条件整理をする(要望をまとめる)ことがなにより大事。

戸建てで持ち家が欲しいと思ったら、まず注文住宅にするのか建売住宅にするのかを、決めることでスムーズに建築会社を選ぶことができるコツだと思います。 そのためにも「どんな家づくりをしようか」と言う理想の暮らしを、 家族でよく話し合っておくことが大事です。 よく使われるのは条件整理という言葉。 旦那さんであれば「吹き抜けがあるリビングがいいな」「広いリビングが憧れるな」「子供達が遊びまわれる空間がいいな」・・ 奥様であれば、「使いやすいキッチンがいいな」「料理しながら家族と話せるような開放感が欲しいな」「部屋が散らかって見えないようにたくさん収納が欲しいな」・・ 意外と、理想とする家づくりを話し合ってみると「こんなこと考えてたんだ!」という発見も多くて驚かれることも多いんですよね。 何十年と住み続ける住まいだからこそ、長い目で見て、「これは必要だな」や「これは妥協してもいいか」というラインをある程度決めておいてから、建築会社さんと話をすると、話がスムーズに進みやすいのでおススメです。



▼この記事をSNSでシェアする

twitter


カレンダー