コラム|暮らしのデザイン

もし、出先で地震にあったらどうする? ~乗り物編~

2021/04/13



今回の記事では、防災を考える上で、地震時に乗り物に乗車していたときを想定した対応マニュアルです。

ご自分が運転している立場なのか、はたまた公共機関などに乗車している利用者の立場なのかで、考え方が変わってきますし、対応方法を判断するのが自分か第三者かをよく理解しておく必要があると言えます。

緊急時は、なかなか冷静に物事を判断できないもの・・頭の中でシミュレーションはしておきたいものですね。


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運転中 編


急ブレーキを踏めば予想外の事故を引き起こすことにつながります。

 

▪揺れを感じたら

 1: 急ブレーキは禁物です。ハンドルをしっかり握り、前後の車に注意しながら徐々にスピードを落とし、道路の左側に停車します。

 2: エンジンを切り、揺れがおさまるまでは車外に出ず、カーラジオから情報を入手します。

 3: 避難の必要がある場合は、車のキーはつけたままにし、ドアをロックしないで、窓を閉めます。

 4: 連絡先を見えるところに書き、車検証などの貴重品を持ち、徒歩で避難します。

▪車での避難は、緊急自動車などの妨げになりますのでやめましょう。

▪高速道路では、普通の道路を走行中の対処に加え、以下の点にも留意しましょう。

 ○高速走行しているのでハザードランプを点灯させ、前後の車に注意を喚起します。

 ○高速道路では約1kmごとに非常口が設けられており、ここから徒歩で地上に脱出することができます。



新幹線 編


新幹線は早期地震検知警戒システム(ユレダス)が作動して緊急停車します。

 

▪高速走行している場合が多いので、座席に座っている場合には、前に飛び出さないように座席の間に体を隠し、立っている場合には手すりをしっかり握って転倒しないようにしましょう。


▪停車後は、乗務員の指示に従いましょう。




鉄道 編


緊急停車に備え、ケガをしないように姿勢を低くしたり、手すりやつり革をしっかり握りましょう。


▪強い揺れを感知すると電車は緊急停車します。

▪座席に座っている場合には、低い姿勢をとって頭部を鞄などで保護し、立っている場合には手すりやつり革をしっかり握って転倒しないようにしましょう。

▪停車後は、乗務員の指示に従いましょう。



地下鉄 編


震度5弱程度の揺れを観測した場合に運転を停止し、線路途中なら安全を確認し、低速で最寄りの駅に向かいます。


▪地下鉄の運行速度は時速40~50km程度です。

▪座席に座っている場合には、低い姿勢をとって頭部を鞄などで保護し、立っている場合には手すりやつり革をしっかり握って転倒しないようにしましょう。

▪停電になっても非常灯が1時間程度は点灯するので、慌てずに行動しましょう。

▪地下鉄によっては高圧電線が線路脇に設置されているので、勝手に線路に飛び降りると大変危険です。

▪停車後は、乗務員の指示に従いましょう。



バス 編


急ブレーキが踏まれる場合もあります。ケガをしないように姿勢を低くしたり、手すりやつり革をしっかり握りましょう。


▪強い揺れを感じた場合に、危険を回避するために急ブレーキが踏まれることもあります。

▪座席に座っている場合には、低い姿勢をとって頭部を鞄などで保護し、立っている場合には手すりやつり革をしっかり握って転倒しないようにしましょう

▪停車後は、乗務員の指示に従いましょう。



エレベーター 編


全ての階のボタンを押し、最初に停止した階でおりるのが原則ですが、停止した階で慌てておりるのではなく、階の状況を見極めるのも大切です。


▪地震の時は同様に閉じこめられている人も大勢いると予想されます。救助にすぐに駆けつけてくれるとは限りません。

▪エレベーターに閉じこめられても、焦らず冷静になって「非常用呼び出しボタン」等での連絡を取る努力をしましょう。





屋外のさまざまなケースにおいて、消防庁から出されている防災メニュアルの資料を参考にしつつ、地震時にどんな行動をとるべきなのかという視点で書いています。

ご自分が運転している立場なのか、はたまた公共機関などに乗車している利用者の立場なのかで、考え方が変わってきますし、対応方法を判断するのが自分か第三者かをよく理解しておく必要があると言えます。

緊急時は、なかなか冷静に物事を判断できないもの・・頭の中でシミュレーションはしておきたいものですね。



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デザイン工務店 編集部



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