コラム|暮らしのデザイン

もし、出先で地震にあったらどうする? ~施設編~

2021/04/05


回の記事では、地震に対する防災を考える上で、屋内の危険を少しでも減らすために、リスクヘッジとして家具を固定することであったり、避難する為に必要なものなどにふれてきました。


記事:防災のおはなし ~家具・家電の固定できてますか?~ (https://www.designkoumuten.com/webmagazine/detail/110


その他関連記事:もし、出先で地震にあったらどうする? ~乗り物編~

https://www.designkoumuten.com/webmagazine/detail/113


私たちの日常の暮らしの中では、屋内と屋外のそれぞれの時間は各半分ずつほどだと思います。

今回は、屋外のさまざまなケースにおいて、消防庁から出されている防災メニュアルの資料を参考にしつつ、地震時にどんな行動をとるべきなのかを書いていこうと思います。

ただし、あくまでこれはマニュアルです。

マニュアルを参考にすることは大前提ですが、それぞれに場所によった特性やいつもと違った状況があるはずなので、少し俯瞰した判断をしていくことも大事だと思います。



職場 編


職場ではキャビネットや棚、ロッカー、コピー機などから離れ、頭部を守り、机の下に隠れるなど身を守りましょう。


▪窓ガラスが割れることがあるので、窓際から離れましょう。

▪OA機器などの落下に注意しましょう。

▪常日頃から整理整頓をするなど職場環境をよくしておきましょう。

▪外へ逃げるときは落下物などに注意し、エレベーターは使わないようにしましょう。



オフィス街・繁華街 編


中高層ビルが建ち並ぶオフィス街や繁華街では、窓ガラスや外壁、看板などが落下してくる危険性があります。


▪オフィスビルの窓ガラスが割れて落下すると、時速40~60kmで広範囲に拡散します。

ビルの外壁や張られているタイル、外壁に取り付けられている看板などが剥がれ落ちることもあります。

鞄などで頭を保護し、できるだけ建物から離れましょう。

▪繁華街では、オフィス街には少ない、店の看板やネオンサインなどの落下・転倒物が加わります。

強い揺れに襲われた際には十分注意しましょう。



高層階のビル・マンション 編


高層階では、地表より揺れが大きくなることがあるので注意しましょう。

 

▪丈夫な机などの下に身を隠し、揺れが収まるのを待ちましょう。

▪高層階での地震は、揺れ始めは遅く、揺れ出すと長く揺れ、揺れ幅も大きくなる傾向があります。

▪日頃から非常口の確認をしておきましょう。



スーパー・デパート 編


バックや買い物かごなどで頭を保護し、ショーケースなど倒れやすいものから離れましょう。


▪エレベーターホールや比較的商品の少ない場所、柱付近に身を寄せましょう。

▪ガラス製品や瀬戸物、その他、陳列棚の商品などの落下・転倒に注意しましょう。

▪慌てて出口に殺到せず、係員の指示に従いましょう。

▪エレベーターが動いていたとしても、エレベーターによる避難はしないようにしましょう。



地下街 編


慌てずに、バックなどで頭を保護し揺れが収まるのを待ちましょう。

 

▪停電になっても、非常照明がつくまでむやみに動かないようにしましょう。

▪地下街では60メートルごとに非常口が設置されているので、一つの非常口に殺到せずに地上に落ち着いて脱出しましょう。

▪脱出するときは、壁づたいに歩いて避難しましょう。

▪火災が発生しなければ比較的安全なので、慌てずに行動しましょう。



映画館・劇場 編


バックなどで頭を保護し、座席の間に身を隠して、揺れが収まるのを待ちましょう。

 

▪天井からの落下物や窓ガラス等に注意しながら、安全な場所に避難しましょう。

▪停電しても誘導灯や非常灯がつきますので、慌てずに、係員の指示に従いましょう。

▪慌てて出口や階段に殺到しないようにしましょう。

▪事前に避難口を確認しておきましょう。



学校 編


教室内では、机の下に潜って落下物などから身を守り、慌てて外に飛び出すなど勝手な行動はせずに、教職員の指示に従いましょう。


▪廊下、運動場、体育館などでは、中央部に集まってしゃがみましょう。

▪実験室などで薬品や火気に注意し、避難しましょう。

▪通学路が危険なこともあるので、勝手に帰宅しないようにしましょう。





屋外のさまざまなケースにおいて、消防庁から出されている防災メニュアルの資料を参考にしつつ、地震時にどんな行動をとるべきなのかという視点で書いています。

・・が、あくまでこれはマニュアルなので、それぞれに場所によった特性やいつもと違った状況があるはずなので、少し俯瞰した判断で柔軟に対応していくことも大事だと思います。



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デザイン工務店 編集部



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