若夫婦からのご依頼の二世帯住宅。
▼外観
二世帯という事もあり、ボリュームとしてはどうしても1階が大きくなるので、どうやってデザインを良くするか悩んだ結果、このデザインにしました。
1階の両サイドに袖壁を作り、屋根を繋げて一体感を出す。
そうする事で門構ができ、奥行感が出ました。
また、全体の高さを低くしてプロポーションを良くしたかったため、2階の天井の高さは低くなっています。
2階のサッシの上ぎりぎりが軒天になっており、すっきりとした印象です。
奥の壁はレッドシダーにし、より凹凸が強調されるため、デザイン的にも向上します。
お父様のご要望で、1階左の袖壁と家本体の間に設けたのは、何と『玉葱を吊るす場所』。
おふた世帯で家づくりを楽しまれていた様子で、大変うれしく思います。
▼内観
どの世代でも気持ちよく過ごせる、シンプルで温かみのある内観です。
和室には琉球畳を使用。
天井はシナベニヤで、目の向きや大きさを畳と合わせることで統一感を出しています。
琉球畳は畳表が和紙でできているため、日焼けしにくいという特性があります。
日の光がたくさん入ってくる、明るいリビングのそばにある和室には最適な畳です。
和室やリビングへの入り口の建具の高さは天井に合わせています。
一方、コストを考慮し和室の入り口は低めにしています。
デザインとコストの両面のバランスを考えて設計することも、大切にしていることの一つです。