「やわらかなモノトーンの家」
大阪府吹田市のにある築38年、延べ床面積91㎡の2階建て住宅のリノベーション
の計画です。
周囲は、住宅が隙間なく立ち並ぶ都市型分譲地です。
都市であるため、土地の単価は高くなかなか新築を建てるのは難しいため
今後、リノベーションの機会も増える地域です。
1981年以前に建てられた住宅は、旧耐震基準であったため、構造的な改修も
必要となった。
そのため、内部はスケルトン状態とし、耐震改修と断熱材の総入れ替えを行った。
しかし、ところどころに昔の素材を残すことにも配慮した。
クライアントのご要望は、周囲が住宅に囲まれた旗竿地であったため、採光と風の
とりいれと、その光や風を空間に取り入れた際のやわらかなイメージの空間でした。
そこで、もともとの間取りは1階がリビングであったが、採光と風を取り入れるため、2階をリビング空間とした。
床や壁、天井などは、白色をベースに光の反射を暖かくする色を選んだ、また、アクセント
にグレー色を取り入れ空間に与える存在感を極力なくすデザインとした。
濃い色の家具を持たれていたのもあり、存在感を無くした空間に家具を配置した際に
馴染む空間を心掛けた。
また、この空間には昔使われていた、タイルや建具を再利用し、どことなく懐かしさも
感じることができる空間となった。